もうMS Officeは要らない!? WPS Office for Macを使ってみた。これは使えそう!
いままでMac版のOfficeをサブスクリプションで使っていましたが、
ちょうど契約更新時期になり、このまま更新するか迷っていたところに、
タイミング良くWPS OfficeのMac版が出たのでさっそく試してみました。
WPS Officeとは?
WPS Officeはマイクロソフト社のOfficeのWordやExcel、Powerpointの文書をそのまま開いて編集できるソフトウェアです。
Windows版のWPS Officeはは以前から販売されており、評判をみると互換性はかなり高いようです。
2018年にはMac版開発中との情報もあり、早く製品版が出ないか待ち望んでいました。
そして2019年8月、待望のMac版が発表されました。
Macでも、WPS Officeを。Mac向け総合オフィスソフト「WPS Office for Mac」体験版を公開 – キングソフトのオフィスソフトWPS Office(WPSオフィス)
Office互換ソフトウェア
マイクロソフト社のOfficeと互換性のあるソフトウェアは割と数多くあります。
Macで利用できるソフトウェアの例を挙げると、
iWorks(Pages/Numbers/Keynote)
Apple純正のオフィススイート。Macを持っていれば誰でも無償で利用できます。
操作方法はMS Officeと互換性があるとは言いがたく、アップル流の操作性で設計されているので、一から操作方法を学ぶ必要があります。
きっと慣れれば目から鱗の使いやすいソフトウェアなのだろうと思いますが、既存のOffice文書(特にExcel文書)を編集しようとすると敷居が高いです。
個人的にはExcelの代替えとなるNumbersでピボットテーブルが利用できないのがネックでした。
Polaris Office for Mac
リボンUIなど本家のOfficeそっくりに出来ていて操作性は申し分なさそうです。
気になる点は、
- 動作環境に最新のMacOS(10.14)が含まれていない。(「〜以上」という記載箇所もあり、単なる更新漏れ?)
- 通販サイトのレビューを見ると評判が今ひとつ。
App Storeから入手できますが、どこまでトライアル利用できるのか(記載がないので)わかりません。
全体的にわかりにくい感があります。(プロモーションが下手なの? それとももうバージョンアップする予定がなく販売促進していないの? など勘ぐってしまいます。)
LibreOffice
こちらもApp Storeから入手できます。無償です!
また以下の公式HPからもダウンロード可能です。
ただし、以下の点が敷居を高くしています。
無償なのでこれが使えればベストですが、試してみたところ、
- (Javaなので?)全体的に動きがもっさりしている。(先入観かもしれませんが、サクサク動かない感じがします)
- (Javaなので)UIに癖がある。(見た目も操作感もネイティブなMacアプリと比べると違う感が強い)
などの点が受け入れられず、結局MS Officeを購入しました。
Google Apps
選択肢をWebアプリまで広げると、Google Apps(ドキュメント/スプレッドシート/スライド)があります。
ご存知の通り無料で利用できます!(これは大きいですね)
実はMS Officeのサブスクリプション期限が切れてからしばらくの間、Google Appsを使用していました。
GoogleのスプレッドシートはExcelとの互換性はかなり高いです。
既存のExcel文書を読み込んでみたところ、Lookupやピボットテーブル/グラフほぼ全ての機能がそのまま利用できました。デザインの崩れもそれほど大きくありません。(放っておいても実用上は問題ないレベル)
ただし、マクロ(VBA)は利用できません。代わりにGoogle Apps Scriptというマクロが使えるそうですが、VBAとの互換性はなく変換ツールなども今のところ無いようです。
個人的には以下の点が気なり本格利用に至っていません。
- ただより高い物はない
クラウドサービスなのでデータはGoogleの手中にあり、かつどんな操作をしたかは全てGoogleは記録しています。データが流出するようなことは(操作ミスをしなければ)あり得ないとしても、Googleは個人を特定できない形で営利活動に利用しているはずです。
無料で利用する場合、その辺の薄気味悪い感じは完全にぬぐえません。(※有償版は安心して使えるはずです。) - クラウドサービスなので、インターネットに繋がっていないと利用できない。
逆を言えば、ネットとブラウザさえあればどこでも使える、というメリットでもある。これは一長一短かもしれません。 - Webブラウザを介して利用するので、操作性にやや癖がある。
Webブラウザを操作しているのか、Webアプリの操作をしているのか、キーボード操作を混乱する時がある。特にショートカットなど。
WPS Office for Macを使ってみた
販売前ですがトライアル利用向けに公開され、だれでも60日間お試し利用ができます。
商品の公式HPはこちら。ダウンロードもこちらからできます。
60日間のお試し期間が終わることには販売が始まるのでは?と思います。
その間に細かな改良が入って満を辞して販売開始、なのかもしれませんね。
キャンペーン
ちなみにキャンペーンもやっていて、iTunesカードがなどがあたるようです。
かなり本気度の高いプロモーションですね。製品の完成度の高さも期待できそうです。
インストール
インストール自体は簡単でした。
ダウンロードしたファイルサイズも270MBと小さく、ディスクイメージを開いて、中にあるWPS Officeのアイコンをアプリケーションフォルダにコピーするだけで完了です。
アプリの起動時、MacOSがアプリケーションの実行許可を確認する警告がでました。
正式な商品版は、App Sotreから入手可能にするか、警告が出ないようにしてほしいですね。
使ってみた
まだ使い始めたばかりですが、気が付いた点を以下に列挙します。
ワークスペースありき、のアプリケーション
文書ごとにウィンドウが開かれるのではなく、文書はワークスペース内にタブとして開かれます。
始めは違和感ありましたが、すぐになれました。Safariでタブ切り替えするのと同じですね。
Excelの互換性は高い
フォントや表/グラフの色が変わるのは仕方ないとして、肝心のピボットテーブルや数式は若干手を入れる必要はありましたが、かなり互換性が高いと感じました。
全体的に、ソフトウェアの完成度は高く、MS Officeの代用に十分なりうると感じました。
購入
発表&トライアル開始からやや遅れて販売が開始されました。
ワープロ(Writer)、表計算(Spreadsheets)、プレゼンテーション(Presentation)の3ソフトと基本フォント11書体がセットになって、
- 販売価格: 3,480 円(税込)/年
一年間のライセンス価格なので、利用を続けるには毎年この価格でライセンス更新が必要ですね。
マイクロソフトのOffice 365 Soloが12,744円(税込)/年ですから、(用途が一致すれば)かなり安く抑えることができますね。
お試し期間が満了
お試し期間が満了して、商品版を購入しました。こちらの記事に続きます。