提案型ロボアドバイザー「SMART FOLIO」で投資信託を買ってきた。提案型って実際どうなの?
以前、WealthNaviという「投資を一任」するロボアドバイザーを紹介しましたが、今回は「提案型」のロボアドバイザーを試してみたのでご紹介します。
ご参考までに前回の記事はこちらです。
提案型ロボアドバイザーとは?
投資信託を車の運転に例えると、アクセル(=入金)、ハンドル(商品購入、リバランス)だとすると大きく次の2種類に分かれるようです。
- 半自動運転(アクセルは自分、ハンドルは完全自動)
- ナビゲーション運転(アクセルは自分、ハンドルも自分だが方向は示してくれる)
提案型ロボアドバイザーはこのナビゲーション運転に相当します。どちらも定期積み立てを設定しておけばアクセルも自動に近いですね。
WealthNaviで積み立てすれば完全自動運転とも言えます。
寝ていても運転してくれるので、目が覚めた時に辿り着いた場所を見てびっくり(良くも悪くも)ということも起こり得ます。
「自分でハンドル操作して何がうれしいの? 自動運転が楽で安全に決まっているよね?」
と誰もが思われるように、自動運転機能は付加価値になり、その価値が運用費になり、
- 運用費: 一任型ロボアドバイザー > 提案型ロボアドバイザー
となっていて、たとえば「SMART FOLIO」は利用料が無料で、普通に自分で投資信託を選んで買う場合と運用費は同じです。
「SMART FOLIO」とは?
「SMART FOLIO」とは、みずほ銀行が投資信託の顧客に提供している提案型ロボアドバイザーです。
「SMART FOLIO」は投資信託商品を販売する銀行が他社との差別化のために顧客に提供している(商品選択時に活用できる)機能、と言えますね。
他の銀行では、投資信託商品を選択するには検索機能や売れ筋商品を紹介するなどしていますが、顧客の要望に応じて提案する機能はまだ多くありません。
WealthNaviのような一任型ロボアドバイザーと疎連携(提携など)している銀行は多いようですが、今後はもう一歩踏み込んで、かつ運用費に敏感な投資家向けに、販売元が差別化のために提案機能を無償提供するケースが増えるかもしれませんね。
そうなると一任型ロボアドバイザーもさらなる付加価値の提供が必要になりそうです。
で、何が一番いいの?
個人的には、私のような投資の素人には
- 危険な運転(高リスク、高リターンの難しい運用)には高めな運用費を払ってでも
「一任型ロボアドバイザー」
- 比較的容易な運転(低リスク、低リターンの安定した運用)は運用費を抑えて
「提案型ロボアドバイザー」
と使い分け(分散)するのが良いかなと考えます。
やはり一つに絞らず、それぞれの特徴を生かして分散投資の選択肢とするのがベストではないでしょうか。
おしまい。