楽天モバイル(Rakuten UN-LIMIT VI)を買ってきた。eSIMをiPhoneの2回線目として利用してみる。
半年前にIIJmioの格安simを契約したばかりですが、大手キャリアの格安プラン登場につられた各社の大判振る舞いに便乗して話題の楽天モバイルUN-LIMITを2回線目として契約してみました。
Rakuten UN-LIMIT VIとは
「Rakuten UN-LIMIT VI」は2021年1月に楽天が発表した新しい料金プランです。
大手キャリアのいわゆる「官製値下げ」に対抗して、従来の料金プランをより利用者にメリットの高いものに変えた形です。
ライトユーザーからヘビーユーザーまで、幅広いニーズに対応する『ワンプラン』と同社は謳っています。
主な特徴は以下3つと言えます。
- 月額ゼロ円で維持できる
- 使用量に応じた段階的従量料金
- 高速通信データ量無制限(※楽天回線)
さらに、利用開始から数ヶ月間は無料で利用できるキャンペーンも行われており、新規・MNP(他社乗り換え)だけでなく、楽天モバイル(ドコモ回線・au回線)の料金プランからの移行も対象となるようです。
※ キャンペーンの終了時期は未定のようですが、契約時には事前に確認してください。
楽天回線とパートナー回線
楽天モバイルは大手3キャリアの回線を借りる(MVNO)ことなく、自社で基地局を整備して新たなインフラ基盤を構築しようとしています。
とはいえ、長年かけて大手キャリアが構築したインフラにはまだまだ及びません。
そこで楽天モバイルでは都市部を中心に5G回線(楽天回線)をメインに整備を広めており、それ以外の場所では大手キャリアの回線(パートナー回線)を借りるという戦略をとっています。
そのため、楽天モバイルを利用する場合、都市部から移動した時や、都市部でも楽天モバイル回線が使えない場所では、楽天回線とパートナー回線との切り替えが発生します。
楽天モバイルではAndroid端末も販売しており、こちらを利用するとこの辺の切り替えがスムーズに(利用者に意識させず)行われるようですが、他の端末(特にiPhone)での利用は動作保証されていません。
動作保証外の製品では、楽天回線エリアに自動で切り替わらない場合がございます。楽天回線対応製品をご利用いただけますようお願いいたします。
iPhoneでは利用できないの?
では楽天モバイルはiPhoneでは利用できない?という訳ではなく、一部の機能を除いて「動作保証外」ということを承知した上でなら利用(契約)ができます。
利用可能な機能はこちらで事前に確認することができます。
iPhoneの世代まで細かく確認できるので、最新機種が必要だった!と後で嘆くことはありません。
これらの利用制限は、裏を返すとAndroidはデータ通信というコアな技術をサードパーティが制御できる一方、Apple(iPhone)はコアな技術へのアクセスを制限している(=「高セキュリティ(安心)」)ともいえます。
「セキュリティ(安心)」と「利便性(自由)」のトレードオフですね。
今後、楽天モバイルが大手キャリア並みに成長すれば、iPhoneの制限も変わってくる可能性はありそうです。
実際に契約してみた
今回は、iPhoneで楽天モバイルを利用するリスクを考慮して、IIJmioを主回線として今まで通り維持したまま、2回線目として主にデータ通信用に使うことにしました。
幸い、以前買ってきたiPhone 12はeSIMに対応しており、これを2回線目として利用できます。また、楽天モバイルもeSIMに対応しています。
契約時点で、楽天モバイルは無料キャンペーンもやっており、また有料となっても1GBまでは無料なので、しばらく2回線利用を続けてみる目論見です。
iPhoneでの使用リスクが許容できるまで軽減されたら、楽天モバイル1回線に絞るかもしれません。(当然、その間にIIJmioも変化はあるでしょう)
実際に買ってきた
「Rakuten UN-LIMIT VI」の新規契約は楽天モバイルの申し込みサイトで完結します。
私の場合(eSIMを新規契約)申し込みの流れは次の通りでした。
- オプションの選択やSIMタイプを選択
-
本人確認書類をアップロード
- 電話番号を選択
- 支払い方法の選択
- 重要事項説明・利用規約の確認
この流れの途中、楽天会員ログイン画面が表示されログインしました。
そして申し込み完了後、楽天会員の登録内容との食い違いを即座にメール指摘されました。この時点で申し込み処理は一時保留。
食い違いの修正はメールのリンクから行え、修正完了後に申し込みの処理が再び再開。
翌日には「製品発送完了」のメールが届きました。
楽天会員の情報と即座に照合(連携)するなど、Yahoo(ソフトバンク)同様にユーザーの「一括管理」(囲い込み)が徹底していますね。
タダほど高い(怖い)ものは無いと言いますが、「無料」の裏にあるリスクをよく理解した上で使う必要があります。
最近は利用規約をそこそこ読むようになりました。(それでも斜め読みですが)
初期設定
eSIMを申し込んだので、メールやHPからダウンロードで製品(GRコード)が届くのかと思っていました。
実際は、(住所確認を兼ねているのか?)宅配便でこの冊子が届きました。
この冊子の裏にQRコードが印刷されたシールが貼ってあり、てっきりこれがeSIMのQRコードかと思ったらこれも間違い。
楽天モバイルのアプリ「my 楽天モバイル」を使って読み込む顧客識別用のQRコードでした。
冊子裏のQRコードを「my 楽天モバイル」で読み込み、アプリ上で「回線手続きをする」のボタンをタップしてようやく、eSIM設定用のQRコードが画面に表示されます。
ここで大きな疑問が生まれます。
冊子には何の手段も書いておいらず、単に「手順XXで準備したQRコードを読み取る」とだけ。
私の場合はアプリの画面ショットをMacに送ってその画面上に表示し、そこに表示されたQRコードをiPhoneのカメラで読み込みました。
私のように連携できる端末を複数あれば対応できますが、それがない場合は、
- 家族や友達に画面ショットを送って画面表示してもらう
- 画面ショットをコンビニのコピー機で印刷する
などの手間がかかりますね。これは結構な手間なので改善余地があると感じました。
この手間さえ乗り切れば、あとは冊子の説明通りに設定を行えば利用開始ができると思います。
実際に使ってみた
楽天モバイルを副回線として設定し、副回線をデータ通信に使っています。
データ通信はとても快適です。パートナー回線のエリアに行く機会もありましたが、回線切り替えを意識することなく利用できました。
楽天モバイルの通信アプリ「Rakuten Link」で電話やメッセージ通信も使ってみました。
どちらも問題なく「連絡先」との連携もスムーズで違和感なく利用できました。
しばらく利用してみて、また使用感など更新したいと思います。
おしまい。