スマートリモコンNature Remo mini 2を買ってきた。「Hey Siri! エアコンつけて」が実現できる?!
「Hey Siri! エアコンつけて」を実現すべく、スマートリモコンを買ってきました。
スマートスピーカーは購入済み。リモコンだらけだった家をスマートホームへと進化させます。
スマートリモコン
ちょっと前まではスマートリモコンとはマルチリモコン・学習リモコンを指していました。
複数の家電を一台のリモコンで操作できる、プリセットされていないボタンも、赤外線信号を学習して追加できる。そんな機器を選ばないリモコンがスマートリモコンでした。
中でも、洗練されたUIを持つスマートリモコン「HUIS」を発売したソニーはその最先端だったと言えます。
最近のスマートリモコンは赤外線送信部だけをハードウェアにして、ソフトウェアはスマホアプリにしたものが主流です。
スマホがないと使えないので、見方によっては不自由と感じる人もいるでしょう。
そういう方には、今でもソニーのHUISは最強のスマートリモコンと言えます。
一方で、スマホ依存(スマホアプリ)となったことで、スマホの強力な連携機能がスマートリモコンの世界を大きく広げました。
中でもスマホの音声認識(Amazonのアレクサ、アップルのSiri、グーグルのOk Googleなど)は非常に強力です。
複数の操作をセットにして実行(「帰ったよ」と言ったらエアコンと照明をつける、など)することも容易です。
さらにスマホと連携するスマートスピーカーを使えば、いちいちスマホを探して話しかける必要はなく、常時聞き耳を立てているスマートスピーカーが命令を聞き取って実行してくれます。
スマート家電ではダメなの?
最近は、わざわざスマートリモコンを使わなくても、それ自体がスマホと連携する機能(アプリ操作)を持っている家電(スマート家電)も増えてきました。
しかし、以下の点がスマートリモコンに比べてデメリットと言えます。
- スマート家電の機能は上位機種に限られる場合が多く、付加機能としては高額。
- 純正機能なので選択肢が一つ。(スマートリモコンは数多くから比較して選べる)
- 家電の付加機能なので、その機能専門で商売しているスマートリモコンのメーカーに比べて、機能アップやスマホの新機種対応のスピードが遅い。早期に対応打ち切りの可能性も高い。
スマホのスマートホーム機能は?
Apple社はHome Kitというスマートホームを実現するための機能を公開しています。
各家電メーカーがこのHome Kitに準拠すれば、各家電メーカーは自社独自のスマホ連携機能を用意する必要はありません。
さらに、Apple製品を中心とした高度なスマートホーム連携が可能になります。
しかし、今のことろこのHome Kitに対応した家電は多くありません。
もともと日本のメーカーは他社のエコシステムに取り込まれるのを嫌う傾向が強く、対応には消極的なようです。(独自のエコシステム構築が狙い? 大風呂敷を広げすぎて、逆に対応がお粗末になっている感が否めません。)
なので、現時点ではスマートリモコンが最も無難な選択肢のようです。
Nature Remo mini 2
スマートリモコンの選択肢は沢山あり、機能も価格(数千円)も概ね同じです。
そこで、以下のポイントで比較した結果、Nature Remo mini 2を選びました。
- リモコン画面(UI)の好み
- 日本の家電への対応
- サポート体制、サポート情報の豊富さ
プリセットされた家電(エアコン)の一覧はネットで確認できます。
一覧になくても、購入前に対応状況をサポートに問い合わせが可能です。
使っているエアコンの型番がこの一覧で見つからなかったので、念の為問い合わせてみました。
回答はすぐに返ってきて、問題なく利用できるとのこと。また、万が一対応していないでも、要望に応じて対応できるとのこと。
問い合わせへの対応が丁寧で安心できたので、すぐにネットで購入しました。
W1とW2の違いは?
現時点でNature Remo mini 2はW1とW2という型が併売されているようです。
W1の方が若干安いですが、W2の方がセットアップが簡単です。
また、赤外線の届く距離も2倍になっているとのことですので、W2の方が断然おすすめです。
実際に買ってきた
ネットで注文して届いたのがこちら。箱は手のひらサイズでかなり小さいです。
箱の中はなかなかしっかりした造りです。
同梱物はこれだけ。USBアダプターは含まれていないません。
最近は、どこの家でもUSBアダプターがいくつも余っているので、現実的な対応ですね。
セットアップは簡単
W2でセットアップが簡単になったと言うだけあって、実際困ることはありませんでした。
- スマホにNature Remoのアプリをインストールする
- Nature Remo本体の電源を入れる(通電するだけ)
- Nature Remoのアプリを起動してユーザー登録する。
- 入力したメールアドレスに届いたメールからログインする。
- アプリでNature Remo本体を選ぶ(Bluetoothで近くの本体を探してくれます)
- アプリで画面通りにセットアップする。(入力が必要なのはWi-Fiの設定くらい)
次に、アプリに家電を登録していきます。
プリセットされていれば登録はとても簡単で、Nature Remo本体に向けてリモコンの電源ボタンを押すだけです。
先日購入したダイキンのエアコン(のリモコン)は、プリセットされていたので一発で登録できました。
また、パナソニックのテレビや照明も同様に一発登録できました。
大手家電の機器は概ねプリセットされているようです。
フロアスタンドのリモコンはDIYメーカーのものだったので流石にプリセットはされていませんでしたが、簡単に学習登録ができました。
実際に使ってみた
Siriで使ってみた
Nature Remoのアプリに家電を登録しただけでは、Siriから操作できません。
Siriから操作するには、Nature Remoアプリの動作を「ショートカット」アプリにショートカットとして登録します。
例えば、エアコンをオンにする動作を「エアコンつけて」という名前でショートカットに登録することで、「Hey Siri! エアコンつけて」が実現します。
この登録手順はHPでわかりやすく説明があり、この通りにやれば簡単に登録できました。
iPhoneに向かって「Hey Siri! エアコンつけて」と言うとエアコンがオンになりました。
反応が早いので、まるでエアコンが声に反応したような感じがします。
スマートスーカーで使ってみた
先日買ったばかりのHomePod miniからNature Remoを使ってみました。
HomePod miniのセットアップは魔法のように簡単でした。
同様に、HomePod miniからNature Remoを使うのもほとんど魔法です。セットアップは要りません!
iPhoneに設定したショートカット情報はApple IDで連携するApple製品すべてで有効で、当然HomePod miniでもすぐに利用可能です。
HomePod miniに向かって「Hey Siri! テレビをつけて」と言うとテレビがオンになりました。
テレビに向かって発声しても背後のHomePod miniにも聞こえているので、ほとんどテレビが声に反応してる感覚です。
これで、「Hey Siri! ○○つけて」の実現ができました。
使い勝手など、しばらくしたらまた更新したいと思います。
2ヶ月使ってみた
2ヶ月使ってみての使用状況や感想です。
手が塞がっている時、声で操作できるのは便利
「Hey Siri! 〇〇」は、設置直後の興奮が冷めるとそれほど頻繁(日に何度も)には使用していません。
でも、手が塞がっている(手作業しているなど)時にはとても便利です。
机に向かって集中したい時、つけっ放しだったテレビを「Hey Siri! テレビ消して」で消せると席を立ちリモコンを探すなどで集中力が途切れません。
あと便利なのが、手が濡れたり汚れていてリモコンを触りたくない時にも便利です。
外出先から、家電が操作できるのは便利
猛暑の8月中は、帰宅直前に外出先からアプリでエアコンをオンしていました。
Nature Remoには室温センサーが付いており、温度を確認した上でオン・オフを操作することもできます。
設定温度を超えたら自動的にオンにする機能もありますが、これは家の中にペットを残してきたり、デリケートな植物があって室温を一定に保つための機能ですね。
数時間を超える外出時は、帰る頃合いを見計らってエアコンをオンにできると、家に入ってすぐ快適に過ごせます。
また、外出先からオフにできるので、「あれ?エアコン消したかな?」と家を出てから心配することもありません。
この外出先からオン・オフできる機能は「Hey Siri! 〇〇」以上にとても便利です。
夏だけでなく、冬場も重宝しそうな機能です。
便利の裏にはリスクもある
この、「外出先から家電を操作できる機能」はとても便利ですが、その裏にはセキュリティ上のリスクが必ずついてまわります。
本来、家庭内のネットワークはインターネットと繋げる機器「ルーター」が大きな壁を作って誰も入れないように守っています。(この壁をファイヤーウォールと言います)
ファイヤーウォールは、中から外に情報を取りに行くことはできても、外から中には入れないように一方通行の門を作り、ユーザーが許可(設定)した時だけ外から入る事ができます。
「外出先から家電を操作できる機能」はあらかじめユーザー登録した家電メーカーのサーバーを介して通信することで、ある意味この壁に小さな穴を開けています。
Nature Remoも設置時にサーバーにアクセスしてユーザー登録しています。このサーバーや登録したユーザー情報が厳重に管理されていれば何らリスクはありません。
しかし、もし万が一、このサーバーやユーザー情報の管理が不十分で悪用されると、小さな穴を抜けて外から侵入することが可能になります。
ましてや、家庭内の機器(パソコンやスマホ)と同じユーザー情報(IDとパスワード)を登録していたら、被害は「覗き見」だけでは済みません。
そうならないために、以下の点は十分気をつけたいものです。
- 信頼できるメーカー(サーバーやIDの管理が厳重そう)を選ぶ
- 登録するユーザー情報は必ず変える。
おしまい。