小さくて高性能、高級コンデジCanon PowerShot G9X Mark IIを買ってきた。 旅のお供に最適! でもMac取り込みには一手間必要。
スマホのカメラもかなり進化していますが、それでもあの小さなレンズとセンサーで撮った画像を、AIやソフトウェア処理で「見れる」レベルまで引き上げている感じは否めません。
スマホといっしょに気軽に持ち歩けてサッと撮影できる、それでいて高画質なカメラがないものかと思い探した結果、Canon PowerShot G9X Mark IIを買ってきました。
キヤノン PSG9XMK2SL コンパクトデジタルカメラ PowerShot(パワーショット) G9 X Mark II(シルバー)
気に入ったポイント!
詳しい特徴はメーカーのホームページを見て頂くのが一番です。
ここでは個人的に気に入った点(購入の判断ポイント)を挙げてみます。
1. 軽い!
バッテリーを入れてもスチールのコーヒー缶よりも軽い超軽量。
これなら胸ポケットに入れても気にならないでしょう。
手のひらにも収まるサイズなので、サッと取り出して片手でピッと撮影することも出来そうです。
苦もなく気軽に持ち歩けて、どこでも高画質の写真が撮れる、これはとても重要だと思います。
2. 高画質
1.0型の大型CMOSセンサーにF2.0の大口径レンズ。
カメラに詳しい人に聞いてもスペックとしては十分だと太鼓判。
買った後で「スマホとあまり変わらないじゃん!」と後悔することはまず無さそうです。
3. スマホ連携
写真の取り込みや位置情報の記録、Wi-FiやBluetoothなどでスマホと無線連携する機能は絶対欲しいですね。
写真の取り込みにはスマホのクラウド連携に慣れてしまっているので、
いちいちSDカードを抜き出して、、、などの作業はもうできませんね。
旅先でもスマホに簡単に取り込めると、撮った写真のバックアップにもなるので安心です。
あと、カメラにGPSによる位置記録機能がない場合は、これをスマホで補ってくれるのはとても経済的ですね。
カメラにGPS機能がついて値上がりしてしまうなら、この機能だけで十分です。
気になる点
気になる点は何と言っても、発売開始日が古いこと。
2017年2月がMark IIの発売開始なので、もうそろそろMark IIIとか発売されてもおかしくない時期です。
とはいえ夏の旅行には持って行きたいし、と悩んだ挙句、
スペックが満足いくなら今買っても後悔しないはず、と割り切って購入に踏み切りました。
買ってきた
ということで買ってきました。
色はブラックとシルバーがありますが、ちょっとレトロ感のあるシルバーを選びました。
箱を開けるとこんな感じ。
カメラケースと保護フィルム
カメラを持ち運ぶためのケースも買いました。
写真を撮るときは不要でも、カバンに入れて持ち歩く時に他のアイテムと喧嘩しないよう、カメラを入れるケースは必要です。
純正のケースもありますがお高いので代用品で済ませました。
Digio2 デジタルカメラケース EVA セミハード Sサイズ オレンジ DCC-056DD
- 出版社/メーカー: ナカバヤシ(Nakabayashi)
- 発売日: 2012/05/10
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
届いたのがこれ。写真より実物の方が色が濃くて革っぽい感じです。
カメラのカラーとマッチしていい感じです。
純正ではないので、大きさがピッタリ合うかどうかが気になるところです。
大きすぎては座りが悪いしカバンの中でかさばってしまい、せっかく小さいカメラを買った意味が薄れます。
実際にカメラを収納してみると、ジッパーを閉める時にちょっとキツイ感じでした。
でも使っていればケースの方がフィットする形になりそうです。そんなに気になるほどキツくはありません。
液晶画面の保護フィルムも欲しいですよね。これも買いました。
HAKUBA デジタルカメラ液晶保護フィルムMarkII Canon PowerShot G9 X MarkII / G7 X MarkII / G5 X / G9 X専用 DGF2-CAG9XM2
- 出版社/メーカー: ハクバ
- 発売日: 2017/03/06
- メディア: Camera
- この商品を含むブログを見る
今のスマホは画面が大きすぎてフィルムを貼るのに苦労しますが、カメラの液晶はそれに比べるとまだ小さいので比較的簡単に貼れました。
見た目を気にしなければ、100円ショップで大きいサイズのフィルムを買ってきてカッターで切る、という手もあります。
でもそんなに高いものではないので、そこまでケチらなくても良いかなと。
実際に使ってみた
さっそく夏の海外旅行で使ってみました!
取ってきた写真を掲載します。場所はクロアチアのドブロブニクです。
掲載した写真には透かし文字を入れてリサイズした以外には手を加えていません。
ちなみに私のカメラ撮影の腕前は初心者レベルです。カメラの説明書もよく理解できていません。(ちゃんと読んでないし)
風景写真
素人が解説しても意味ないと思うので、、、じっくり写真をご覧ください。
こちらは望遠です。工学で最大の3倍までズームしてみました。
やや近景寄りの写真です。青い海に赤いカヤックが映えますね。
こちらは遠近奥域のある写真です。
もうひとつ奥域のある写真。
いままでスマホのカメラに満足していましたが、やはり次元が違うな、と思いました。
夜景
スマホと比べてさらに大きく威力を発揮したのが夜景です。
掲載した写真は全て手持ち(三脚なし)で撮ったものです。
風景自体が素晴らしいのですが、素人でもここまで綺麗に写真に撮れると嬉しいですね。
写真撮ってて楽しくなってきます。
こんな薄暗い裏路地も、雰囲気のある写真に。
ロウソクの灯りがワイングラスに艶やかに。
上の写真は設定を変えて色温度を下げて撮りました。
普通にフルオートで撮るとこんな感じです。
頑張って補正してくれるのですが、夜景にしてはよっと情緒に欠けますね。
接写
家にある小物を撮ってみました。可もなく不可もなく。
画像取り込み
カメラからの画像の取り込み方法は多数用意されていますが、(私が)よく使いそうなのは、
スマホに取り込むには専用のアプリが用意されています。
事前にスマホにカメラをBluetooth機器登録しておけば、自動的に(機器間でダイレクトに)WiFiネットワークでつないでくれて、データを転送してくれます。
PC(Mac)に転送するのはやや面倒で、直接カメラから転送する手段は今はないようで、次の3つが主な手段になると思います。
- SDカードを取り出してPCのカードスロットに差し込んで取り出す。
- 一度iPhoneに取り込んでiCloud(「写真」アプリ)経由で取り込む。
- CanonのImage Transfer Utilityをインストールして、CANON iMAGE GATEWAY に会員登録を行い、このUtilityを使って写真を転送する。
2ヶ月間つかってみて実感したのですが、3つ目のImage Transfer Utilityを使った転送方法が最も便利です。
CANON iMAGE GATEWAYへの登録や連携の設定はちょっと面倒ですが、一度設定してしまえば、あとは以下の簡単な操作で転送できてしまいます。
- PC(Mac)を起動する。(Image Transfer Utilityが自動起動)
- G9X本体の側面にある「WiFi」ボタン(アンテナのようなアイコン)を押す
- 画面上メニューから「クラウドシンクロ」を選択
たったこれだけで転送が始まるので、あとは完了するまで待つだけです。
あらかじめ設定したPC(Mac)のフォルダに日付ごとにフォルダ分けされて写真データが可能されます。
SDカードを取り出す必要もないし、ケーブルを繋ぐ必要もありません。
どのデータが転送済かどうかはカメラ側が覚えているので、PC(Mac)側で削除しても再転送されることはありません。(ご注意を)
iCloud経由だと全写真データがアップされてクラウドの容量を使ってしまうし、写真アプリ以外で扱おうとするとデータを(位置情報など保持したまま)取り出すのが意外と面倒でした。
結果、自動的にフォルダ格納してくれるImage Transfer Utilityがベストでした。
ただ、いかんせんこのツールの設定方法が面倒なのが難点でした。
CANON iMAGE GATEWAYに登録する意味がよくわからないし、一度クラウド上のアルバムを経由するのかと想像しがちですが、実際はカメラからPC(Mac)直に転送されるなど、つまづきポイントが多数あります。
さらにはImage Transfer Utility 2というソフトもありますが、対応機種にG9Xが入っていないので利用できません。(もう訳がわかりません。)
ここはCanonに改善をお願いしたいですね。(G9X mark IIIのみ対応、というのは勘弁して!)
Image Transfer Utilityは使えないことが判明(2020/3月)
Image Transfer Utility(v1)を使ってカメラからMacに直接転送する形で利用していましたが、
- 画像を10枚送ったところで転送が止まり、中断される
- 「サーバーでエラー」とのエラ〜メッセージが出て転送されない
などの現象が頻発し、とうとうエラ〜メッセージが出たまま全く送れなくなってしまいました。
そこでCanonに以下2点を問い合わせしました。
- G9Xの商品HPのリンク「PCソフトウェア」のリンク先が「Image Transfer Utility 2」となっているが、「Image Transfer Utility 2」の動作環境にはG9Xは明記されていない。そもそもImage Transfer UtilityはG9Xで利用できるのか?
- 「Image Transfer Utility 2」の動作環境にはMacOS10.15が含まれていない、しかし該当ソフトウェアのダウンロードページには「macOS 10.14上でもご使用いただけます。」との記載ががある。Image Transfer UtilityはMacOS 10.15に対応しているのか未対応なのか?
これに対する回答は以下の通りでした。
お知らせいただいたPowerShot G9 X Mark IIの概要ページから
[PC用ソフトウェア]を選ぶと、以下サイトに繋がります。◆ソフトウエア 概要
https://cweb.canon.jp/camera/dcam/software/恐れながら、上記ソフトウェアは、PowerShot G9 X Mark IIに
対応するソフトウェアだけでなく、弊社にてご用意している
ソフトウェアや、アプリケーションをすべて記載しております。そのため、お知らせいただいたImage Transfer Utility 2は、
PowerShot G9 X Mark IIには、対応しておりません。記載に際し、混乱を招いてしまい、誠に申し訳ございません。
各ソフトウェアの対応状況につきましては、ご確認いただいた
各ソフトウェアページなどからご確認くださいましたら幸いです。◆ソフトウエア│Image Transfer Utility 2
https://cweb.canon.jp/eos/software/itu2.html- - -
また、macOS 10.15のソフトウェア対応状況につきましては、
以下サイトにてご案内しております。◆macOS 10.15(Catalina)対応状況
https://faq.canon.jp/app/answers/detail/a_id/101063/あくまで動作確認となっており、正式対応ではございませんので、
弊社ホームページに、ダウンロードファイルのご用意はありません。- - -
PowerShot G9 X Mark IIの画像をパソコンに取り込むためには、
現在弊社にて、取り込み用としてご用意しているソフトウェアは
無く、OS標準機能(イメージキャプチャ)をご利用ください。カメラとパソコンをUSBケーブル、またはカードリーダーにて
接続し、Finder画面上部の[移動]タブをクリックして、
[アプリケーション]を開き[イメージキャプチャ]を
ご利用のうえ、画像の取り込みをお試しいただきたく存じます。
ということで、現時点ではMac(PC)への取り込み手段は以下の2つのみのようです。
総評
総じて、小旅行から大旅行まで、旅に出るには欠かせない旅のお供になること確実ですね。
写真を撮る楽しさが増えました。
買って良かったです。
おしまい。